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プラトーンのswansongのレビュー・感想・評価

プラトーン(1986年製作の映画)
4.1
「ときどき思うんだ。 僕はふたりの父親の子ではないかと。」

テイラー(チャーリー・シーン)
バーンズ(トム・ベレンジャー)
エリアス(ウィレム・デフォー)

この3人の関係性は、 マカロニウエスタンの傑作「怒りの荒野」(’67)に於ける、 主人公の若者(ジュリアーノ・ジェンマ)×非情のガンマン(リー・ヴァン・クリーフ)×心優しい保安官(ウォルター・リラ)のそれを思い出させてくれますね。

”Last lesson. Do not quit until you exterminate.”

フランシス・F・コッポラ監督(地獄の黙示録)やスタンリー・キューブリック監督(フルメタル・ジャケット)の乾ききったタッチとは真逆の作風で、 ヴェトナム戦争の実態を我々に叩きつけてくるオリヴァー・ストーン監督。
(ストーン監督自身がヴェトナム帰還兵であり、 この物語は彼の実体験に基づいているそうですね。)

怒りや悲しみを通り越した、 「人間の業に対する諦め」みたいなものを感じさせるコッポラ&キューブリック。

いっぽう、 怒り狂い涙を流しながら熱く語りかけるオリヴァー・ストーンは、 戦地でどのような地獄を見たにせよ、 まだ人間を信じたがってるように思えるんですよね。
(もちろんこれは、 私swansongの自分勝手な思いこみを語っているに過ぎませんが。)

ジョニー・デップ

フォレスト・ウィテカー

ケヴィン・ディロン
(ブロブ 宇宙からの不明物体)

キース・デイヴィッド
(遊星からの物体X / ゼイリブ)

トニー・トッド
(キャンディマン / ファイナル・デスティネーション) …

この作品に出演したあとブレイクした俳優たちが大勢潜んでいるのも、 「プラトーン」という映画の興味深いところ。
ジョニー・デップの存在には、 エンドクレジットのキャラクター紹介を観るまで全く気づかなかったけど。 (笑)

((๑❛ᴗ❛๑) ♪tracks of my tears ...
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