ナツミオ

プラトーンのナツミオのレビュー・感想・評価

プラトーン(1986年製作の映画)
4.0
NHK-BSPプレミアムシネマ録画鑑賞

“死ぬことがお前らに判るのか?”

久しぶりに観たが、ベトナム戦争を描いたストーン監督渾身の一作‼️

今、改めて観ると豪華キャスト‼️
そして皆さん若い〜〜♪♪♪
そして、過去鑑賞時、気づかなかった“あの“大スターも⁇
オーラが出る前で発見⁈

過去数回鑑賞も未レビュー、再鑑賞。
過去、イイね!頂いた皆さまありがとうございます。
過去スコア3.8 → 4.0へアップ

第59回アカデミー賞で作品賞など4部門に輝いた戦争映画。
米現代史の汚点、ベトナム戦争を題材に、自身もベトナム帰還兵である鬼才オリヴァー・ストーン監督が戦場の現実に肉薄した名作。

受賞歴
・第59回(1986)アカデミー賞4部門受賞
(作品・監督・編集・音響賞)
ノミネート(脚本・助演男優賞(ベレンジャー/デフォー)・撮影賞)

・第44回(1986)ゴールデン・グローブ賞3部門受賞(作品賞(ドラマ部門)・助演男優賞「トム・ベレンジャー」・監督賞)

原題 『Platoon』

1986年米作品120分
監督・脚本 オリヴァー・ストーン
製作 アーノルド・コペルソン
撮影 ロバート・リチャードソン
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
編集 クレア・シンプソン
出演 チャーリー・シーン トム・ベレンジャー ウィレム・デフォー フォレスト・ウィテカー ジョニー・デップ フランセスコ・クイン ジョン・C・マクギンリー

日本語字幕 岡田壮平

(WOWOW番組内容より)
1967年、ベトナム。
米国人の若者クリス・テイラー(シーン)は大学を中退してまで自ら志願して陸軍兵となり、戦場へ。
そこで最前線の小隊(プラトーン)に配属され、危険な毎日を送るように。同部隊では冷酷無比なバーンズ隊長(ベレンジャー)と、無益な殺人を嫌うエリアス班長(デフォー)という、性格も価値観も正反対な2人の軍曹が対立していた。ついにバーンズとエリアスの不仲は決定的なものとなり、バーンズはエリアスをある卑劣な方法で葬り去ろうとたくらむ……。

(WOWOW解説より)
ベトナムの戦場に米国社会のゆがみ(多民族国家・米国が抱えた諸事情など)を見いだす鋭い視点のみならず、“戦場においては今日の味方が明日の敵になり得る”という普遍的問題まで提起した、ストーンのリアルな視点が冴える渾身の力作。
極限状況を生々しく綴った剛腕は圧倒的ですらある。「帰郷」「ディア・ハンター」のころが“第1次ベトナム戦争映画ブーム”とするなら、本作はさしずめ第2次ブームを巻き起こす立役者になった。後の人気男優、ジョニー・デップが兵士役で若かりし日の顔を見せているのも要チェック。

ストーンが経験したベトナム戦争での戦闘経験を描き、彼の映画監督としての原点とも言える作品。

タイトルの「プラトーン」は、軍隊の編成単位の一つで、30名から60名程度で構成される小隊の意味である(本来の発音に近い表記はプラトゥーンである)。
(Wikipediaより)

登場人物たちは、ストーンが従軍時に出会った人々たちがモデルだそう⁈
バーンズやエリアスもモデルがいたの⁇

自らもベトナム戦争に従軍したストーン監督が込めた想いは最後、クリスのセリフに表れている。

 ”敵ではなく…
  自分らとの戦いだった…
   敵は自らの中に…“

 “僕はこれで除隊…
  でも戦争を生涯忘れられない…
  エライアスは…
   バーンズと天国で主導権争いだ!

 僕は頑固親父2人の…
  息子のような気がする…

 それはともかく生き残った者は…
  心の傷を癒やし
   体験を伝えねばならない…

 そして残りの人生で…
  生きる喜びと意義を見つけないと…”


AFI(アメリカ・フィルム・インスティチュート)選出の「アメリカ映画ベスト100」(1998)の83位に選出。

アメリカ国立フィルム登録簿に登録




【忘備録】ネタバレあり
(キャスト)
【アメリカ陸軍第25歩兵大隊B中隊】
主要人物
・クリス・テイラー
(Private Chris Taylor)
演 - チャーリー・シーン
主人公。新兵。

・ボブ・バーンズ二等軍曹
(Staff Sergeant Bob Barnes)
演 - トム・ベレンジャー
戦鬼と化した分隊長。
エリアスとは意見が合わない。完全に対立したエリアスを戦闘のどさくさに紛れ銃撃した。

・ゴードン・エリアス三等軍曹
(Sergeant Elias Grodin)
演 - ウィレム・デフォー
人間らしさを残した分隊長。
バーンズとは意見が合わない。民間人を虐待したことに関して、口封じのためにバーンズから銃撃される。

・ウォルフ中尉(Lieutenant Wolfe)
演 - マーク・モーゼス
第二小隊小隊長。
バーンズに見下されており無視されている。バーンズが川下の村で行った蛮行に対して、見て見ぬふりをした。
雨天時の戦闘では誤った砲撃地点を砲兵隊に伝えており、味方に犠牲者を出す。
クライマックスの戦闘で通信兵のトニーと共に本部と連絡を取っていたが、敵襲に遭い死亡する。

・ハリス大尉(Captain Harris)
演 - デイル・ダイ
中隊長。

【エリアス派閥】
・キング(King)
演 - キース・デイヴィッド
除隊を控えている。
クライマックスの戦闘直前に除隊が早まり、テイラーに見送られながら戦場を去った。

・ビッグ・ハロルド(Big Harold)
演 - フォレスト・ウィテカー
温厚な性格の兵士。
冒頭の戦闘でテイラーが負傷した際にも励まし続けた。雨天時の戦闘で爆弾のトラップにかかり負傷する。

・フランシス(Francis)
演 - コーリー・グローヴァー
恋人に手紙を書いていた。
クライマックスの戦闘ではテイラーと組んで蛸壺に入る。共に戦い最後まで無傷でいたが、夜明けを迎えると後送資格を得るために自らの足をナイフで刺した。味方に救出された後、テイラーと共に後送される。

・ラー(Rhah Vermucci)
演 - フランチェスコ・クイン
エリアスの死後、分隊を率いた。
有刺鉄線を巻いた長い鉄の棒を杖のように使う。
劇中、負傷や死亡しなかった数少ない人物の一人。戦線を離脱するテイラーやフランシスらを雄叫びを上げながら見送った。

・ガーター・ラーナー(Gator Lerner)
演 - ジョニー・デップ
ベトナム人との通訳を担当。
雨天時の戦闘で撃たれ負傷する。

・クロフォード(Crawford)
演 - クリス・ペダーセン
テイラーやキングと排泄物の処理を行った。除隊を控えている。
雨天時の戦闘で撃たれ負傷する。

・マニー・ワシントン
(Manny Washington)
演 - コーキー・フォード
見張りをしていた所失踪する。
その後、川下の村付近で喉を切られ、木に括り付けられた死体として発見される。

・ドク・ゴメス(Doc Gomez)
演 - ポール・サンチェス
衛生兵。
クライマックスの戦闘にて、ウォルフとトニーに全線を突破された事を告げる。
その直後、敵襲に遭い死亡。

【バーンズ派閥】
・バニー(Bunny)
演 - ケヴィン・ディロン
凶暴な性格。
川下の村で片足のベトナム人青年を撲殺する。その後他の者とベトナム人をレイプしようとした。
クライマックスの戦闘ではジュニアと組んで蛸壺に入る。逃亡したジュニアに気を取られた際に、被弾しその後頭を撃ち抜かれた。

・レッド・オニール三等軍曹
(Sergeant Red O'Neill)
演 - ジョン・C・マッギンリー
バーンズの腰巾着。
クライマックスの戦闘前にバーンズへ休暇を申請するが断られる。
最期の戦闘も死体に隠れ生き残るが、バーンズに代わって小隊長代理を任され絶望する。劇中、負傷や死亡しなかった数少ない人物の一人。

・ウォーレン三等軍曹
(Sergeant Warren)
演 - トニー・トッド
川下の村の騒動後、バーンズに付いていれば安心だとジュニアらに話す。
雨天時の戦闘で撃たれ負傷する。生死は不明。

・サンダーソン(Sanderson)
演 - J・アダム・グローヴァー
通称サンディ。
オニールと共にテイラーらに排泄物の処理を命じた。川下の村付近でブービートラップによりサルと共に爆死。

・サル(Sal)
演 - リチャード・エドソン
川下の村付近でブービートラップによりサンディと共に爆死。

・モアハウス(Morehouse)
演 - ケヴィン・エシェルマン
バニーやエースらと川下の村でベトナム人をレイプしようとし、テイラーに止められる。雨天時の戦闘で砲兵隊からの砲撃により死亡する。

・トニー(Tony)
演 - イワン・ケイン
通信兵。
川下の村でベトナム人を積極的に殺そうとした。また、モアハウスやバニーらとベトナム人をレイプしようとした。
クライマックスの戦闘でウォルフと共に本部と連絡を取っていたが、敵襲に遭い負傷した。

・エース(Ace)
演 - テリー・マキルヴェイン
通信兵。
川下の村でベトナム人を積極的に殺そうとした。
雨天時の戦闘で砲兵隊からの砲撃により負傷する。生死は不明。

【その他・派閥不明】
・ジュニア(Junior)
演 - レジー・ジョンソン
姑息な兵士。
ジャングルでの野営時、クリスから見張りを引き継いだ後で居眠りをし、その間に敵が近づいてきたため、戦闘後に責任をクリスに転嫁しようとした。
川下の村ではベトナム人を殺すことには反対したが、その後他の者とベトナム人をレイプしようとした。
クライマックスの戦闘ではバニーと組んで蛸壺に入るが、敵前逃亡を図るも頭を木にぶつけて昏倒。最期はバニーを殺したベトナム兵に銃剣で刺殺された。

・ガードナー(Gardner)
演 - ボブ・オーウィグ
テイラーと同期の新兵。
肥満体。
彼女と結婚を控えている。冒頭の戦闘で死亡する。

・テックス(Tex)
演 - デヴィッド・ニードルフ
冒頭の戦闘で負傷する。
絶叫していたため、バーンズに黙るよう命令される。

・パーカー(Parker)
演 - ピーター・ヒックス
クライマックスの戦闘で死亡。

・フラッシュ(Flash)
演 - バジル・アチャラ

・シェン(Fu Sheng)
演 - スティーブ・バレード
雨天時の戦闘で砲兵隊からの砲撃により死亡する。

・ロドリゲス(Rodriguez)
演 - クリス・カスティリェホ
キャンプの寝床に神殿を作っている。クライマックスの戦闘で蛸壺を襲撃され負傷する。

・タブス(Tubbs)
演 - アンドリュー・B・クラーク

・エベンホック(Ebenhoch)
演 - マーク・エベンホック
劇中、負傷や死亡しなかった数少ない人物の一人。

・ホフマイスター(Huffmeister)
演 - ロバート・ガロッティ

・老女
クラリサ・オルタチオ

・掩蔽壕に居る第一中隊少佐
オリバー・ストーン  
爆死する司令官役
ナツミオ

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