もん

ATOMのもんのレビュー・感想・評価

ATOM(2009年製作の映画)
4.2
映画館で鑑賞しました。レビューが消えていたので再レビュー。
上戸彩ちゃんの声がピッタリでとてもよかったです。

アトムは当然みんな知っていると思うけど念のため知らない人向けにあらすじをざっくり書くよ。

天馬博士にはトビオという幼い息子がいたのだけど、ある日交通事故で死んでしまいます。辛すぎて博士はトビオそっくりの人工知能をもったロボットを作りトビオとして育てます。しかし所詮はロボット、成長しないロボットを見てこんなのトビオじゃない!と思った博士はロボットをサーカス団に売ってしまいます。
売られてしまったロボットはその後、天馬博士のライバルのお茶の水博士に拾われアトムと名付けられます。

元のアトムのストーリーはこんな感じで、この映画の場合はサーカス団に売られる前にアトムが自ら身を引いて家から出ていってしまうんですよねたしか。※あとで確認します。

そしてめちゃくちゃ泣けるのが、自分を身勝手な理由で作っておきながら捨てていった天馬博士を恨むことなく、むしろ博士を助けアトムは世界を救おうと自分の命を犠牲にしてまで頑張るんですよね。健気すぎます。自分の存在価値を博士に認めて欲しかったのでしょうか、健気さに見ているこっちが辛くなります。

そんな感じで一見子供向けのアニメと見せかけて捨てられてしまった子供にとって自分の存在価値とは?人間と同じように感情があるのに人間にはなれないロボットはどう生きればいいのか?
などなど色々考えさせられる素敵な作品になっています!

何より、今の時代にこのアイデアを思いつく人はいっぱいいるだろうけど、手塚治虫さんの時代にアトムのストーリーを思いついたという点がすごいです。以降のあらゆる作品に影響与えていること間違いなしです!
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