トールキン

川の底からこんにちはのトールキンのレビュー・感想・評価

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)
4.0
現代社会を頑張り過ぎて生きている全ての人に見てもらいたい。ちょっと元気を無くした時にまた見たくなる。
自分なんて所詮ちっぽけな人間だ、大した夢も目標も無くダラダラと生きている。仮にそうだとしても自分のやるべきことをやれる範囲で頑張って生きていけばいい。面倒臭くてもダルくても一日を頑張って、あー今日も疲れたーダルかったーなんて言って明日からまた頑張ればいい。そんな風に励まされるかのような、エールを送ってくれるかのような作品でした。

なかなかのブラックジョーク満載で笑っていいものかどうかっていう際どい描写も多少あって、さらに中盤くらいまでかなりイライラしながら見てた。満島ひかり演じる主人公の佐和子がとにかく理不尽過ぎて可哀想過ぎる。終盤は開き直って精一杯頑張る彼女の姿に自然と応援するような形で見てた。そしてそんな姿勢は周りにも影響していく。頑張ってる姿っていうのは周りの人はちゃんと見てくれているってことだよね。
そこからはもうコメディ色満載でずっと笑いっぱなしだった。どれだけダメな人間でも頑張り続ければこれまでとは違う自分になれるってことなのかな。最初にも述べたけど頑張ってみよう、頑張ろうってふと思わせてくれる。
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