すずす

プロデューサーズのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

プロデューサーズ(1968年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

メル・ブルックス(『エレファントマン』プロデューサー、アン・バンクロフト夫
)が成功への階段を昇る出世作。メジャースタジオではないが。大手エンバシーの出資で作られた映画は大ヒット。

ヒットラー、ゲイ、ドラッグなど大手が避ける毒舌ジョークで、彼はスター監督へと駆け上がっていきます。

以下は物語。

かつては名を成した演劇プロデューサーのマックス、今では演劇ファンの金持ち老女から金を融通してもらい糊口を凌いでいる。そこに派遣されてきた会計事務所のレオは、最後の芝居で6万ドルの経費に対して5.8万ドルしか使っておらず詐欺行為になると云う。しかし、そこで、これを100万ドル規模でやったら、濡れ手に粟。ダメな企画に多額の資金を集め、公開初日の一晩で失敗して高跳びする儲けプランが頭に浮かぶ。
先ずは駄目な台本探し、兎も角、大量の台本を読み。見つけたのが、ヒトラー崇拝者の元ドイツ兵が書いた台本。これにゲイ丸見えのミュージカル演出化を当て、LSDという名のヒッピーを主役に据えた。
金集めでは高齢女性とデートしまくり、迎えた初日。舞台の幕ががると、「ヒットラーの春」の主題曲で顔を顰める客が続出、失敗を確信し、バーに向かうマックスとレオ。しかし、LSDたちが中身を勝手に変え、ヒットラーを茶化した劇は意外にも好評を得てしまう。
刑務所内での演劇公演に向け、資金を募る二人の男がいる―――――

アホさ加減(資金力)は『ブレージング・サドル』『ヤング・フランケンシュタイン』程ではないものの、テレビでは使えないブラックさは大きなウケ要素だったのでしょう。

ダメ脚本家、ダメ演出家、ダメ演者をキャスティングするの件が一番笑えました。
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