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プロデューサーズの10000lyfhのレビュー・感想・評価

プロデューサーズ(1968年製作の映画)
3.0
資金集めて糞ミュージカルをプロデュースし、コケさせて資金もらい逃げしちゃお的な企みが、初日の成功で水泡に帰す話。ミュージカル化され、ミュージカルプロデュースについてのメタミュージカル作品として大ヒットしたという、作品の外側の逸話が興味深い映画だが、そのおかげで本作がコメディ映画の古典として再評価されたとも言えるだろう。鑑賞中は笑いが途絶えなかったが、その多くは、人物の想定外に極端な振舞いや仕草や表情によるもので、観ている間だけの浅い笑いではある。しかし人類にはそんな笑いも必要で、バックボーンのナチス風刺とも相まって、そんな笑いを紡ぎ出し続けたブルックスの代表作となる条件が揃った。速いパンで時間の経過と場所の移動を表現する編集テクが 2箇所くらい。個人的にハイライトは、主役ミュージシャンのオーディションシーンでのヴェルヴェットアンダーグラウンド&ニコとウォーホルへのパロディオマージュ。わざと下手に歌い始めたようだが、終盤、そして舞台上ではなかなか上手だった
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