EDDIE

ハスラー2のEDDIEのレビュー・感想・評価

ハスラー2(1986年製作の映画)
3.2
ミネソタ・ファッツとの死闘から25年…老いたエディは才能豊かなヴィンセントと出会い、彼をハスラーとして育てることを決意。
考え方の相違、若さ故の嫉妬と怒り、多くの葛藤が彼らをすれ違いさせ、そして最後の対決へと導く。少々物足りなさはあるが、終わり方は好き。

昨年、劇場で初めて『ハスラー』を観て、遂にこの『ハスラー2』を観る資格ができたと思っていました(まぁ資格なんてものはないんですが)。

▼『ハスラー』1作目のレビューはこちら!
https://filmarks.com/movies/13078/reviews/143234641

1作目で伝説となったエディは、次に彼の継承者ともなれる逸材ヴィンセントと出会うわけです。
それが若き日のトム・クルーズ!公開当時24歳!若い!

ただね、彼は才能を過信したが故、ハスラーとしての開花はなかなか難しい…結局ハスラーってうまく負けの戦略も組み立てながら、最終的に大儲けするために勝つっていう流れを作ることが大事なんですよね。
“負ける”ことにプライドが許せない人は向かないわけで、逆にいうとそれは人間的な脆さにも繋がるんですよね。
一度でも負けると凹んで立ち直れないとか、この映画はそういう部分を描くわけじゃないけど、ヴィンセントの短気な性格がまさにそれなのかなと。自尊心が限りなく低く、人を心から信用できないというか。

カルメン役のメアリー・エリザベス・マストラントニオは当時アカデミー助演女優賞にノミネートされたらしいですが、実に存在感がすごかったですねぇ。素晴らしいヒロインでした。めちゃセクシーでしたし。

あとは若き日のフォレスト・ウィテカーやジョン・タトゥーロなども出ているのに要注目。

ただ物語の流れや起伏があんまり良くないと感じて、正直上映時間以上に長く感じてしまう部分が多々ありました。
ビリヤードをカッコよく見せるのは上手かったんですけどね。

〈キャスト〉
ファースト・エディ(ポール・ニューマン)
ヴィンセント(トム・クルーズ)
カルメン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)
ジャネル(ヘレン・シェイヴァー)
ジュリアン(ジョン・タトゥーロ)
アモス(フォレスト・ウィテカー)
路上プレイヤー(イギー・ポップ)

※2023年自宅鑑賞62本目
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