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マグノリアの花たち/スティール・マグノリアのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

衣装や部屋のインテリアや飾り付けなど華やかでそれを観ているだけでも面白く、特に結婚式のピンクで統一された迫力ある式場や主人公達の各々個性ある衣装も素敵でした。
それぞれ小さな喧嘩はしながらも仲が良く困った時は親身になって助け合ったりと、トラブルはおるものの自分もそこに混ざりたくなるような暖かさがありました。
母と糖尿病のシェルビーは、初め症状が出た時は予想もしてなかったので正直驚きましたが、そこで献身的に世話をする母の姿を観て妊娠に対する不安な反応やラストの絶望感も愛情の深さが伝わるからこそ本当に可哀想でした。
娘が亡くなり頭では理解していても心では納得できないという言葉にも心が締め付けられて、思わず飛び出した悲痛な叫びの一つ一つで苦しさが伝わってきて思わず泣いてしまいました。
ただその後の友人達によりふいに笑ってしまうのが本当に良い関係で、心が暖まり良かったです。
前半のどこかのなんでもない街の日常を覗くような不思議な面白さや、後半の友情を感じるシーンも心に残る素敵な作品でした!
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