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マグノリアの花たち/スティール・マグノリアのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️Title : 「マグノリアの花たち」
Original Title :「Steel Magunolias」
▪️Release Date:1990/04/20
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards :第47回ゴールデングローブ賞
助演女優賞
🕰Running Time:116分
▪️Appreciation Record :2020-273 再鑑賞
▪️My Review
とても素敵な作品です。とても感動してとても温かな気持ちになれる、そんな作品ですね。
友情があればどんな困難も乗り越えられる、そして命の連鎖、そんなテーマをハリウッドを代表する6人の女優が見事に演じています。
題名も“Steel Magnolias” 。凛々しく逞しく美しい、鋼で出来たマグノリアの花のような南部の女性達のかれんな優しさと強さを見事に表現しています。
きっと、女性の方にはより親和性が高く、どんな人でも心がくじけそうになった時は、とても勇気づけられる作品ではないでしょうか?
本作、ロバート・ハーリングの戯曲を映画しました。アメリカ合衆国南部の小さな町を舞台に、固い絆で結ばれる女性たちの姿を描いた作品です。初演は1987年にオフ・ブロードウェイで上演され、それを原作とした映画が1989年に公開されました。
内容的には、舞台は小さな町の美容院、登場人物はそこに集まる6人の女性たちです。ウィザーとクレリーの奇しき友情、町の新顔で内気だったアネルの変貌ぶり、トルーヴィと家族の関わり合い、糖尿病を患いながら命をかけて出産を決断するシェルビー、またその決断に複雑な思いを抱える母マリンといった女性たちが紡ぐ絆、友情の群像を描いています。しかしながら、作品の根底にある深刻な状況を厭世的に描くのではなく、コミカルで陽気なやりとりを重視するように演出しています。
キャストは、これでもかと芸達者を揃え、ハーリングが自らの舞台脚本を映画用にリライト。誰一人としてひけを取らない演技陣をまとめあげた監督ロスの手腕もお見事です。そのキャストは、アカデミー賞女優のサリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキスといった顔ぶれが並び、重要な役どころをつとめたジュリア・ロバーツはこの映画でゴールデングローブ助演女優賞を受賞したほか、自身初めてとなるアカデミー賞のノミネートを受けました。特に存在感抜群の偏屈な女性を演じたシャーリー・マクレーンの演技は突出していますが、当時22歳のジュリア・ロバーツが大女優に囲まれて、物怖じしない堂々の演技には恐れ入りました。
そして、素敵なラスト、新しい生命の誕生で各々が美しい風景の中を走り出すエンディングも見事でした。

▪️Overview
ルイジアナ州の小さな町の6人の女性たちの心の交流と友情を描くドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはヴィクトリア・ホワイト、製作はレイ・スターク、監督はハーバート・ロス、脚本・原作戯曲はロバート・ハーリング、音楽はジョルジュ・ドルリューが担当。出演は、サリー・フィールド、ドリー・パートン、シャーリー・マクレーン、ダリル・ハンナ、オリンピア・デュカキス、ジュリア・ロバーツ。
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