映画観太郎

幸せのレシピの映画観太郎のネタバレレビュー・内容・結末

幸せのレシピ(2007年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

キャリアも積まれて来て、それが女性だと尚のことやっぱりこうなるあるあるなんじゃないかと思う。

現代ですらやっぱり"女"であるが故に大変なことが多い中で、料理長の座にまで登り詰めれれば(それも独身だし)まさしく「私の全て」。。。

掴み取った勲章でもあるけど、
自分自身をそこに縛り付けるものでもある。

やっと掴んだからこそどんなに不満があってもそう簡単には捨てれない。
(そもそもそんな大事なもの、捨てるなんて発想そのものが自分の中からは出てこないないだろうから当たり前だけど)

でもどうやってもつかない店との折り合い、客との折り合い、、、

大事なのはその場所じゃない。
だから無理してしがみつく必要なんてないし、いくら苦労して掴んだものでも全部捨てて良い時もあるぜイェーイ!!(それが主題の映画じゃないけど、男であれ仕事であれ、何かを捨てる時って側から見ててもなんであんなにスカッとするのか、、、笑)

捨ててるように見えてもああいうのはたぶんサナギが蝶に、みたいなことなんでしょう。


本当に大事なものが何か気が付かなきゃいけないし、間違えたら、自力で足掻かなきゃいけない。

主人公はそんな自分がやっと掴んだものを奪われるのが怖くて、彼を拒絶したけど、子は鎹というのか、、、
たまたまだけど姪っ子ちゃんのおかげで大事なものに気がつけたし、手遅れになる前に自分のプライドも全部捨てて素直になれてみんなハッピー大団円。

良かった良かった。


年取れば取る程人のこと信じられなくなっていくのがわかってちょっと辛かった。
怖いけど、もう少し周りをちゃんと観なきゃと。教訓頂きました。