ゆう

虎鮫島脱獄のゆうのレビュー・感想・評価

虎鮫島脱獄(1936年製作の映画)
3.9
リンカーンの暗殺というのがグリフィスから描き続けられるのはジョンウィンクスブースという歴史的な固有名詞と
彼がシェークスピアの役者という肩書で劇場にて暗殺したというのが起因しているのかな

8人の捕まった中に女性が1人いて、かつ歴史上、始めてアメリカ合衆国の政府により処刑された女性というなるのも実際の出来事をフォードが模写している。
そこが集団と個という対立や歴史から無名性が歴史上の個になる過程が描かれていくのもフォードらしい。

となるとフォードの演出上どこを演出上で描いたのかというと、脱出を試みるところと黄熱病(実際の記録でも黄熱病が蔓延したらしい)

素晴らしいのが塞がれたドライトートゥガスに本来、陸の孤島として危機に瀕する豪雨が黄熱病に至っては幸運の雨、風として演出しているのがいかにもフォードらしい。

ジョン・キャラダインとかもう少し描いた方が良いとは思うのでこのスコア
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