ニューヨークの警察官が内部告発に協力するが、かなり苦しい立場に追い込まれていく。
あまりにお話が苦しすぎて、もう内部告発とかいいんじゃないかなという気持ちにさせられる。腐敗した捜査官たちも根っからの悪人ではなく、ヤクザですら仁義や主人公を守るために投獄・暗殺されていく。
「不正のアレやコレも捜査のために仕方がなかった、それなのに今更オレたちを裁くのか!」という激情もよく分かる。小林信彦が洋画のベスト100の中に本作を入れていたけれど、東京育ちの彼としてはNYのデッドエンドな現実に思うところがあるのだろう。
ニューヨークの下町は人種ごとにうっすら住み分けされてる感じ。人物関係が入り組んでいて分かり難いとこはある。
内部告発専門の捜査官たちが、主人公が裁判でこれから大変になるタイミングで昇進しちゃって現場を離れるのがアメリカっぽいのかなあ。「内部告発をここまでもっていったのだな!褒めてつかわす!」みたいなことだろうか。