大学院生のフィン(ウィノナ・ライダー)は、卒論を仕上げる為に祖母の家を訪れ、キルトを作る為に祖母の家に祖母の友人達が集まるが…。
アメリカでのキルト文化は、社会との繋がりや文化の継承など、とても歴史や伝統のあるものらしい。
そんな長い歴史のあるキルトのように、キルトに綴る彼女達の生きてきた歴史は様々で、時には辛い経験を味わい、深い悲しみに陥ったり、胸に秘めた出来事があったりと、フィンの知らない、若かりし彼女達の姿が描かれていく。
誰もが誰かに恋をして、恋愛している姿のままに結婚生活があると想像するが、現実はそんな夢物語だけでは計り知れないドラマが待っていて、女性は何歳になっても実は悩みを抱えながらも生きていく姿は、命が尽きるまで、まだ未完成のキルトを一針一針繋げていく作業の過程のようだ。
彼女達の物語を知り、自分の今の現状に悩みながらも、自分の人生は自分が主役であり、時にはルールを無視して、心の声に従って行動しても良いのだと感じたし、いろんな過去を経験してこその今があるのだと、自分自身を見つめ直すきっかけになった。
とてもオシャレで素敵な作品であるが、彼女達の物語の中で、ソフィア(サマンサ・マシス)の物語が一番好きだ。