円柱野郎

スピード2の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

スピード2(1997年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作から3年後、サンドラ・ブロック演じるアニーは新たな恋人アレックスとカリブ海豪華クルージングに参加するが、そこでシージャックに巻き込まれてしまう。

前作とは毛色のことなるアクション映画になってしまった印象が強い。
元々別のアクション映画シリーズ用の原案を流用した脚本だっていう事もあるんだろうけど、隠しきれない「ダイ・ハード」な状況設定は、1作目を観て期待する「スピード」感とはズレちゃってるよね…(苦笑)
犯人側の仕込みも描いてるあたりが特に「ダイ・ハード」っぽい印象かな。

キアヌ・リーブスが降板したために「何故ジャックと別れたのか」という説明から入らざるを得なくなっているのはいまいちで、観ているこちらとしては前作のヒロインがいきなり出てきたアレックスとの恋路が進展するのかどうかという導入部もあんまり興味に結びつかないんだよね。
あくまでバカンスに行く設定のための設定だから仕方ないか(?)
その上で豪華客船ではいろんなことが起こるわけですが、前半で耳の聞こえない少女が意味ありげに登場するわりには後半では完全にモブになっているし、ドアを破ったチェーンソーもほぼ一発ギャグのための小道具だったし、浸水作戦にしてもスクリュー作戦にしても場当たり的な展開が続くのがよろしくない。

まあアクションシーンとしてのスクリュー作戦はそれなりに緊迫感はあったとは思う。
タンカーとの接触シーンや、客船が街に突入するシーンも迫力自体はよく出ていたよね。
でもそれ以前に脚本が雑と言えば雑な印象なのがどうももったいない。
円柱野郎

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