YYamada

スピード2のYYamadaのレビュー・感想・評価

スピード2(1997年製作の映画)
2.8
【アクション映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 心理描写より外面的な動作を重視
 ▲: 格闘・戦闘を解決の糸口とする

◆作品名:
スピード2 (1997)
◆アクション映画のジャンル
現代劇 / 暴走豪華船を停止せよ
◆類似作品
・ポセイドン

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・ジャックと別れたアニーは、同じくSWATの隊員であるアレックスと付き合っていた。2人はジュエリー・コンベンションが行われる豪華客船に乗るが、そこでこの船の元プログラマーのガイガーによって爆弾が仕掛けられてしまう。
・アレックスは船を止め、ガイガーの逮捕に乗り出すが、コントロールを奪われた船は重油タンカーへ衝突しようとしていた…。

〈見処〉
①大ヒット作品続編、今度は豪華船が
 止まらない。
・『スピード2』(原題: Speed 2: Cruise Control)は1997年に製作されたアクション映画。
・大ヒットを記録したノンストップ・アクション『スピード』(1994)の続編。作品の舞台をシージャックされた豪華客船に変え、前作の4倍強の製作費1億4千万ドルを投じ、よりスケールの大きいパニック映画となっている。
・主演のサンドラ・ブロックは前作けら続投。相手役は『スリーパーズ』のジェイソン・パトリックを抜擢。前作主演のキアヌ・リーブスは、『ディアボロス』『死にたいほどの夜』(1997)に専念するためオファーを断り、本作のセリフ「極限状況で始まった恋は長続きしない」とサンドラ・ブロック演じるアニーとは別れた設定となっている。共演はウィレム・デフォー。
・今作は「バスを豪華客船に置き換えただけの作品」だと批判され、ラジー賞最低続編賞を受賞。興行的にも失敗したが、日本では、アメリカ映画初進出の小室哲哉によるエンディング・テーマ曲「SPEED TK RE-MIX」が話題を集め、まずまずのヒットとなった。

②結び…本作の見処は?
「見たいのはコレジャナイ」続編映画の金字塔。
○: クライマックスとなる「タンカー爆発」「豪華船の海浜街の衝突」シーンはブロックバスター映画として、合格点の迫力。
○: 桜庭和志の入場テーマ曲としても有名な「SPEED TK RE-MIX」の心地よいテンポは、本作劇中よりもスピード感がある。
▲: サンドラ・ブロック演じるアニーの「キーキー」「キャーキャー」な立ち振舞いは、サンドラ・ブロックのダメな作品で見られるパターン。前作からのキャラ変はいただけない。
×: 「キアヌなし続編はあり得ない」「豪華船にスピードの臨場感はない」「アクション密度が薄く、つまらないパニックの密度が多い」「湾岸警備隊など誰も救出にこない」「豪華船の停止シーンが延々と続き、高い製作費用と観客の薄い興味が恐ろしく反比例」「犯人役ウィレム・デフォーの行動原理は意味不明」…ダメなシーンは、延々と語れる稀有な作品。
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