前作のヒットを受け、今作では相当に製作費が注ぎ込まれたようで、狂人まがいの爆弾魔の脅威に晒されるというのは前作と同じ設定だか、犯人のターゲットが路線バスから今回は豪華客船へとかなりのスケールアップ。
キアヌが降板するという大人の事情もあるが、吊り橋効果によって結ばれたジャックとアニーがあっさり別れていたのは何とも切ない。
舞台が豪華客船となり仕掛けだけは大掛かりになったが、行動範囲が限定的で船速もノロいので、観ていて「スピード」シリーズであることを忘れてしまう。とは言え、前作とはまったくの別物と割り切れば、趣向を凝らしたドラマ展開に2時間飽きることなく楽しめる。
代役として起用されたジェイソン・パトリックも決して悪くなかったが、残念ながらキアヌが持っているような華がない。主役の交代は痛かったと改めて実感。
