シネフィルmonk

血とバラのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

血とバラ(1961年製作の映画)
4.1
「 #いつか観た映画 」です。少年時代、テレビの吹替版で観て映像とストーリーに衝撃を受けた怪奇映画。今回は字幕版で楽しませてもらいました。

レ・ファニュの原作『吸血鬼カーミラ』を耽美派ヴァディムが監督したものだが、名うてのプレイボーイだけに妻となるアネット・ヴァディム、エルザ・マルティネリらの登場人物が官能的でとにかく美しい。

舞台はイタリアの古城。城主レオポルド(ホセ・ファーラー)は婚約者を招いてパーティを催すが、吸血鬼ミラーカの眠る墓地に花火が引火し、その魂を受け継ぐカミーラは現代の吸血鬼として蘇る…。ジャン・ルノワールの甥のクロード・ルノワールが撮影を担当しているが、モノクロを交えた血の部分のパートカラーなど風景、お城の映像がとても幻想的。双葉十三郎氏の #外国映画ぼくの500本 紹介作。
シネフィルmonk

シネフィルmonk