復活のよにだ

デジモンテイマーズ/暴走デジモン特急の復活のよにだのレビュー・感想・評価

4.0
デジモン劇場作品の第6弾。

テレビアニメシリーズ3作目の「デジモンテイマーズ」の映画としては2作目であり、テイマーズ自体は前作のアドベンチャーズと関わりのないシリーズなのでアドベンチャーの映画を観ていなくても問題はない。

今回もアニメフェアでの1作なので上映時間は30分と短いがとてもおもしろかった。
東映アニメ映画っぽい(ドラゴンボールとか他のジャンプアニメ映画、鬼太郎など)内容でかなり満足度が高い。


そもそもテイマーズは前半は日常生活の中でゲーム感覚としてデジモンのバトルを楽しんでいたのに、中盤から世界を救うために異世界へ子供だけで旅立ち、最後は命をかけてデジモンと共に闘うという終盤のシリアスさが魅力の作品だと思う。

その点で言えばこの劇場版はいつの話!?!?とちょっと時系列で問題が発生してしまうし(そんな所も東映アニメ映画っぽい)、低年齢向けのエンタメに振り切った作品ではあるが、
日常ほのぼのパート、
事件が起きるアクションパート、
子供の心の繊細さに踏み入るジュブナイルパート、
さらにオールキャラクター集合
という美味しい所を全てバランス良く取り入れて30分という短さできれいにまとめ上げてしまっているのだ。
え、すごすぎる。


更に、暴走列車というこれまた昭和から東映アニメが使い古してきた古典的アイディアに平成生まれの主人公達が奮闘する。
しかもただ力技で勝つだけがゴールではないストーリーが、平成のエンタメはこういう事さカラッとした演出で訴えかけてくる。
え、素晴らしすぎる。


デジモンの映画と言えばウォーゲーム!となっていてそれはしょうがないと思うが、本作ももっと評価されて良いのでは!?
復活のよにだ

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