聖書の記述を忠実になぞる構成でパゾリーニらしいけれん味がなかった。素人を起用したというのも功を奏しているか謎。演技に期待できない分、役者のクローズアップを多用せざるをえないことで画角に多少の飽きがあ…
>>続きを読む【詳述は、『テオレマ』欄で】方法論や組上げが、スマートにプリミティブに駆け抜け、よく出来てるが、宗教的感動というのではない。私にとってはそれは、『神の道化師·フラン~』『奇跡』『レイジング·ブ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
・テオレマ、アッカトーネがぶっ刺さんなかったが、これは良かった
・もうほとんど宗教勧誘の如くキリストに惹き込まれていくが過度な演出がある訳では無い
・カメラワークと音楽が荘厳な雰囲気を少し崩している…
無神論者であるパゾリーニ監督がイエス・キリストの生涯と復活を独自解釈により描いたのかと思いきや、非クリスチャンでも知る逸話や言葉で構成されており、かなり忠実に描かれた作品。
(「マタイによる福音書」…
第44回ぴあフィルムフェスティバル特別企画 35mm上映にて
フィルム上映に際して、画面を走る傷やノイズ、変色は付き物だ。スクリーンの光にまだ慣れていないとき、目立つ部分でそれが発現するときに、少…
不敵な笑みが漂うことにあんしんする。それはパゾリーニのきりとり方なのかわたしがひねくれているのかあるいはどちらともなのかはわからないけれど(「金持ちは天国へはいけないだろう」?)。残酷で滑稽な伝説(…
>>続きを読む新約聖書の処女懐胎からキリストの復活までを描く
パゾリーニといえば人間が堕落してしまうメカニズムを時に過激さをもって描く作家という印象だったが、この作品に関しては自分の知識も足りないせいか、「パゾリ…