生誕100年のピエル・パオロ・パゾリーニと生誕80年のヴェルナー・ヘルツォーク。どちらもぼちぼち見ていきます。
超特急のイエスの一生。イエスのことを少しでも理解したいという思いから、マタイの福音書の知識のない状態で鑑賞。結果、イエスのことはあまりよく分からないままだけど、当時にタイムスリップしたかのような厳かなモノクロの映像、出演者の美しい佇まい、荘厳な音楽から雰囲気をつかむことはできた。
聖書をメインにした劇で、背景が変わっても延々とイエスが聖書を独白していたりする。
古い訳のようで、「私の軛(くびき)は負いやすい」など、分かりにくいセリフも多い。
私は近所だったという理由のみで、キリスト教ではないけどミッション系の幼稚園に通った。そこで新約聖書やキリスト教の絵本をもらった。そのときの聖書を読んでみたくなりまだ実家にあるかなと思い親に聞いてみたら、とっくの昔に処分したと言われた。残念。
イエスに対して若干、パゾリーニの冷ややかなエッセンスが入っているような印象を受けた。
でもこれ、国際カトリック映画事務局賞を受賞している模様。
イエスの母親役はパゾリーニの本物のママらしい。綺麗な人だった。
叙情的でノスタルジックなモノクロ映像詩。圧巻。眠くなるのは仕方ない。