CINEMAと暮らす

奇跡の丘のCINEMAと暮らすのレビュー・感想・評価

奇跡の丘(1964年製作の映画)
3.2
新約聖書の処女懐胎からキリストの復活までを描く
パゾリーニといえば人間が堕落してしまうメカニズムを時に過激さをもって描く作家という印象だったが、この作品に関しては自分の知識も足りないせいか、「パゾリーニ版新約聖書」というには物足りなさがあった。

当時としては異例の作品であったことは間違いないようで、時の教皇ヨハネ23世が在位していたからこそ成立したらしい

ちなみにヨハネ23世は在位時に東西冷戦の仲介やら、他宗教との積極的な対話など、かなりピースフルな人だったらしい。その上、彼の死体は腐らなかったそうで、聖人(12使徒、ジャンヌ・ダルク、マザー・テレサなどと同位)として崇められている。