無神論者であるパゾリーニ監督がイエス・キリストの生涯と復活を独自解釈により描いたのかと思いきや、非クリスチャンでも知る逸話や言葉で構成されており、かなり忠実に描かれた作品。
(「マタイによる福音書」をそのままとのこと)
印象的だったこと…
最後の晩餐がダ・ヴィンチの印象が強いため、実際はこんな質素な感じだっただろうこと。
イスカリオテのユダの最期まできっちり描かれていたこと。
音楽の使い方が斬新で、クラシックと民族音楽?様々なジャンルの曲が流れること、
さらにはマタイ受難曲が歌パートに入る直前までを何回もループさせるところが何度もあったのが何気に1番印象に残った。
パゾリーニと言えばのエトナ火山。
そして、眉が繋がったキリスト!(パゾリーニ解釈なのか?)
子どもたちのシーンが良き。
救済とは、になるのだろうけれど、金持ちは天国に行けない(施しをすれば良い)というところも含め、貧しき人の心の拠り所が宗教なのかな(神を信じていないからの冒涜発言です。お赦しを。)
そんな私ですが、鑑賞中に一筋の涙が流れ落ちました。