セリフ一つ一つが「聖書」だった。心地の良い映像だったためか何度か寝た。無神論者が撮った、てのがだいだの説明書きにあるけど、私が思うに日本人のそれとキリスト教の本場に育ったその人たちとでは何か差がある…
>>続きを読むお乳もチンコもウンコも出てこない至極真面目なパゾリー二。キリスト生誕からゴルゴタのゴタゴタ、復活までを無神論者故の丁寧かつ冷静な目線で淡々と。やっぱりロケ地選びが凄い。とても勉強になるし、何が一番奇…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
イエス・キリストがダビデとマリアの子として産まれ、師と仰がれエルサレムを目指し、十字架に架けられるまでの話であるが、長時間で淡々としてるので、何気に飽きるかもしれない…が、終盤からのクライマックスが…
>>続きを読むただ人が歩いている、ただ人が立っている。
この頃の人たちは本当にこうやって話をしていたように思わせられる。
これまでのぼくのパゾリーニ観が一変した。
アンチクライストであるはずのパゾリーニがここまで…
まず顔面のキャスティングが神がかってるんだが、顔面と遠景の交互のやりとりのあと、全身のシルエットが現れるとか、凄い効果。画も、色合いだけで興奮するし、音楽がむちゃくちゃよかった。イエスがめっちゃいい…
>>続きを読むショットの9割が極端な引きと寄りで占められているのでめちゃくちゃ動いて光もばっちり、画がすごい。
あの讃美歌とか、泣きそうになるくらい音楽もすごい。
それにいつものぎこちなく突拍子もないモンタージュ…
ファロワーさんも言っていたが、やはりパゾリーニの初期の作品は傑作ばかりだ。
問題はこの作品の後....。何度も言うが、ソドムの市の撮影中にパゾリーニが殺されたのはなんかああ、となってしまう。そりゃあ…
顔、顔、顔。顔でカットをつないでいく。そんな極悪顔のやつはいないが、悪そうなやつは悪そうな顔してる。キリストを見る弟子たちの物言わぬ顔が良い。丘が映るロングショットはほんと素晴らしい。丘を走り降りて…
>>続きを読むピエル・パオロ・パゾリーニの作品で、宗教やマルクス主義など様々な要素を取り入れている。
南イタリアの風景を舞台として、聖書を再現している。後で知ったけど、キャストはほとんど新人で、イエスキリストを…