マチャアキ

猫目小僧のマチャアキのレビュー・感想・評価

猫目小僧(2005年製作の映画)
3.1
🙀フギャーーーーーー
ええぇ、ご安心ください。まったく怖くないんですよ。と、言いたいところですが、人間の欲や偏見ほど恐ろしいものはない。見た目だけで中身を知ろうともしない先入観の塊。人によっては観る人の内面を覗かれ、自身の醜さに気付かされるであろう絶望感に襲われる。
原作は半世紀前の楳図かずお氏による同タイトル。前に見た時はまったく笑いもない、ど真面目な怖い作品だなと思った。オドロオドロシイ世界観を、なぜ平成の世に送り込んだのか。しかもユルすぎる。なんでも1969年に映画化の話があったようだが実現には至っていない。井口監督がどんな思いで製作に挑んだかはわからないが、もっともっとクオリティは上げられたはずなのにそうしなかったのも、当時作られていたとしたらこうだったのでは。と、あえて幻を蘇らせることによる当時へのこだわりがノスタルジックに持っていったのではないかと憶測する。
まあ、ゲロやツバ、ベロにオナラまでもが飛び交うお下劣極まりない最悪の画の連発だ!しかし、これは2005年に作られたのではなく、1969年にタイムワープして昔の今を体感しているのだと思わずにはいられない。そう思えば、妙な間や言い回しもなるほどなと感じる。
オープニングやエンディングの雰囲気もいい感じ。愛して止まないこの世界、よくぞ蘇らせていただきました井口監督!あっ、興奮し過ぎて鼻血出てきた。だ、誰になんと言われようと、ボクは大好きなのさー。ちゅー(^з^)-☆
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