ゴン吉

ララミーから来た男のゴン吉のレビュー・感想・評価

ララミーから来た男(1955年製作の映画)
4.0
弟を先住民のアパッチに殺された男の復讐劇を描いたミステリーサスペンス西部劇。 

ジェームズ・スチュワートが主演、キャシー・オドネルがヒロインを演じ、アーサー・ケネディ、アレックス・ニコル、ドナルド・クリスプらが共演。   

ウィル・ロックハート(ジェームズ・スチュアート)は東部のララミーからニューメキシコで美人店主(キャシー・オドネル)が経営するワゴマン商店に馬車で品物を運んできた。騎兵隊の斥候だったウィルの弟はこの土地でアパッチに連発銃で殺されており、ウィルは密かにその犯人を探しに来たのだった。そんな折、帰路の積荷として塩田で塩をとっていると、バーブ牧場の跡取りの若者(アレックス・ニコル)に襲撃され、馬車は焼かれてラバは撃ち殺されてしまう。牧場主(ドナルド・クリスプ)は、その弁償として600ドルを支払う。牧場主は、度々誰かに殺される悪夢に悩まされており、その殺し屋はウィルではないかと恐れるが…

西部劇の名優ジェームズ・スチュワートが大活躍です。
本作の興味深いところは、当時としては悪役として描かれることが多かったアパッチ憎しの単純な復讐劇ではなく、弟殺害の深層に迫る展開です。
ウィルは果たして牧場主を殺しに来たのか?
そもそも彼の弟の殺害に、牧場主が絡んでいたのか?
さらにはウィルと美人店主の恋の行方にも注目です。
最後は思いもよらぬ結末を迎えるミステリーサスペンスが楽しめる異色西部劇です。  

2023.5 BS12で鑑賞(土曜洋画劇場・字幕)
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