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シークレット ウインドウのYYamadaのレビュー・感想・評価

シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)
3.5
【スリラー映画のススメ】
◆作品名:
シークレット ウインドウ (2004)
◆映倫区分 / 日本 G(制限なし)
◆スリラーの要素
 正体不明の男に付きまとわれる
◆本作のポジショニング
 サスペンス □□■□□ ホラー

※本作は、ご自身が鑑賞後にレビューチェックされることが望ましい作品です

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・湖畔に建つ別荘で新作小説を創作中のベストセラー作家モート・レイニー。だが彼は、妻エイミーとの離婚調停に身を削られて執筆活動も行き詰まり、スランプに陥っていた。
・そんなある日、モートのもとにジョン・シューターと名乗る正体不明の男が訪ねてきて、自分の小説を盗作した、と言い放つ。最初は全く取り合わないモート。しかし、シューターが置いていった彼の原稿の内容は、モートの著書「秘密の窓」と瓜二つだった。以来、モートはシューターから執拗に付きまとわれ始めるのだが…。

〈見処〉
①なぜ追われる、なぜ終われない。
・『シークレット ウインドウ』は、2004年に製作されたサスペンス・スリラー。スティーヴン・キングの1990年の中篇集『ランゴリアーズ』に収められた『秘密の窓、秘密の庭』を映画化したもの。
 ・監督は『パニック・ルーム』『スパイダーマン』の脚本家として有名なデビッド・コープ。
・不気味な謎の男に盗作疑惑をかけられ、次第に追いつめられていく人気ミステリー作家役を『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のジョニー・デップ。デップは、本作品出演以降、米国タート製のメガネ・フレームを愛用するようになった。
・共演は『バートン・フィンク』のジョン・タトゥーロ。スティーブン・キングの大ファンである息子に説得されて出演を決めたそうだ。

②結び…本作の見処は?
◎: 人気脚本家でもあるデビッド・コープ監督の演出により、鑑賞者もともに追い詰められた感覚を覚える。本作中盤までは、至極のスリラー映画の展開を見せている。
◎: ジョン・タトゥーロ演じる謎の男、ジョン・シューターがとにかく不気味。終盤には露出が減るのが残念な良キャラクター。
×:「何より大事なのは結末」のセリフで終わる本作であるが、想像する限り最も凡庸な結末が、作品のクオリティを急速冷凍している。スティーブン・キングが原作を発刊した1990年から本作が公開された2004年の間に公開されたスリラーサスペンス作品群と既視感がありまくる。
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