佐藤克巳

新女性問答の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

新女性問答(1939年製作の映画)
5.0
贅沢三昧の松竹女優オールスター戦ともいうべき佐々木康監督の女性讃歌を謳った稀に見る傑作。女学生7人組のパーティーで、三宅邦子が結婚宣言してグループを脱退する。三宅の相手は、弁護士を目指す桑野通子の芸者姉川崎弘子であり二人は絶交する。続いて水戸光子が記者と結婚脱退、桑野も姉の素性がバレ仲間外れとなる。三宅は、家が没落し夫が蒸発し乍ら子を出産、川崎にプロポーズした弁護士夏川大二郎の娘の家庭教師になる。桑野は、無事卒業し夏川の事務所勤務、その後司法試験に合格。川崎は、念願成就を祝い芸者衆の祝賀会を開いたが、そこへ三宅を除く水戸等が駆け付け合唱を捧げる。三宅のアパートに夫が現れ子を抱いてドアに差し掛かると、三宅が拳銃を発砲、川崎が倒れた。水戸等が、墓前で悲しむ桑野に三宅の弁護を依頼する。桑野は、法廷に立ち堂々と弁護を果たし執行猶予を勝ち取る。
佐藤克巳

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