洋画好きのえび

ザ・ワイルドの洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

ザ・ワイルド(1997年製作の映画)
3.0
「アンソニー・ホプキンスvs野生の熊」という作品紹介を見て、「ゴールデンカムイやんけ!!」と興味をそそられて鑑賞。
当然ゴールデンカムイではありませんでしたが… 共通点として、アンソニー・ホプキンスがリスを捕まえて食べようとしてましたが、チタタプにはしていませんでしたね。

大富豪で実業家のチャールズは、妻でファッションモデルのミッキー、彼女の専属カメラマンのロバート、その助手スティーヴとアラスカに自家用機で旅行に出かけた。そんな中、現地に住む老人の山小屋でネイティブアメリカンの男性の写真を見つけたロバートは、彼の写真を撮りに行こうとチャールズを誘い、チャールズ、スティーヴを連れて飛行機でそのネイティブアメリカンが住む山小屋に向かった。ところが、移動中に鳥の群れと飛行機の衝突事故が起き、飛行機は墜落。3人は一先ず助かったものの、そこは人里離れた山奥であった。3人は、読書家で博識のチャールズのサバイバルの知識を頼りに何とか下山しようとするが、突如現れたヒグマの襲撃により、脚を負傷していたスティーヴがヒグマの餌食になってしまう。
そんな中、チャールズは、ロバートが妻ミッキーと浮気をしていること、ロバートがチャールズを殺して財産を奪った上でミッキーと結婚しようと密かに考えていた事に気付く。ヒグマとロバートという自身の命を狙う二つの敵に、チャールズは知識を駆使して挑まざるを得ない状況に追い込まれるのだった…

ゴールデンカムイの愛読者としては、「いや、そんな簡単にヒグマ死なないから!普段本しか読まない老人にヒグマ殺しなんて無理だから!!」等というツッコミを入れながらの鑑賞となりました。銃剣も弓矢も不死身の杉本もアシリパさんもいない状態でヒグマを殺せるわけないじゃん…
あと、主人公のチャールズができた人すぎて入り込めなかったですね… 浮気した妻にも、妻の浮気相手にも全く怒りを表さないんですよ… そんな人物描写にちょっと白けてしまいましたね。あと、ヒグマの退場が予想以上に早くて拍子抜けでした。
見所としては、本物のヒグマを使って撮影されている点。有名なタレント熊だそうですが、本物のヒグマが全速力で走ってくる様子はかなりの迫力でした。背骨をものすごく上下にしならせて猛スピードで走ってくるんですよ… あれは怖い。演技だとわかってても怖いですね。いつか北海道に旅行に行きたいですが、本物のヒグマには絶対に会いたくないです。

大迫力のヒグマにご興味のある方はご鑑賞あれ。