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ロング・グッドバイのleylaのレビュー・感想・評価

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)
4.1
ずっと気になっていた有名作、猫見たさに鑑賞。

監督ロバート・アルトマン×原作レイモンド・チャンドラー×音楽ジョン・ウィリアムズ。様々な作品に影響を与えているであろう探偵作品。松田優作の「探偵物語」は有名ですね。

冒頭の猫のシーンは映画史上でもトップクラスの猫🐈の良さを活かした名シーンだと思います。この冒頭のシーンで探偵のフィリップ・マーロウがどういう人間かがわかってしまう。猫好きにはたまらない、いいシーン。原作にはないそうです。

原作ファンにはブーイングの作品ですが、ハードボイルドが苦手なので、個人的にはユーモアがきいてて好みでした。

主人公のフィリップ・マーロウのキャラがよかった。猫好きでチェーンスモーカーで、誰にでも軽口を言いながら話をはぐらかす。エリオット・グールドが飄々とした感じをうまく演じています。原作はトレンチコートでハンフリー・ボガート的探偵のようですが、今作のマーロウはゆるくて愛らしくて好きです。おひとよしだから事件にジワジワ巻き込まれていくのもいい。

50年近く前の作品なのでストーリーや演出で物足りない部分もあるけど、マーロウの住む建物や車、向かいの女性たち、犬や猫の使い方、ラストの演出などいろいろ印象深かった。

シュワちゃんがチョイ役で出てて、裸になったときに初めて気づいた。なぜかみんなが裸になる、そのシーンはウケました。

ハードボイルドのイメージを超越した良作だと思います。
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