ケチャこKechaco

死霊の盆踊りのケチャこKechacoのネタバレレビュー・内容・結末

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)
1.3

このレビューはネタバレを含みます

伝説とされるクソ映画。緩急皆無の展開、こちらの頭が痛くなる陳腐なセリフなど、最初見た時あまりにもSAN値を削られて途中で観るのをやめ後日リベンジしてなんとか最後まで見た。見終わった時妙な達成感があったのを覚えている。

闇の宴で蘇ったとされる女の人たちが裸踊りでおっぱいとお尻をぷるぷるさせるのを延々と見せられる映画。
マジでそうとしか言えない。お姉さんたちの踊り自体も乳と尻を揺らす以外バリエーションが皆無で、一人一人の踊りもやたら長くて眠くなる。服着てる人もいるけどカットが変わるとあっという間に脱げてる。
ジャンル的にはホラーなんだけど、闇の宴の踊りという割にはダンスの曲調がリリカルだったり現代的だったりするものも多く噛み合ってない。
ホラーなので吸血鬼やミイラなどのモンスターも出るし、仰々しいセリフで怖さを盛り上げたいんだろうな……というのは伝わってくるんだけど(そのセリフも致命的に安っぽい)、別に怖くはないし、差し迫って怖い展開が襲うわけではない。
それでも巻き込まれた一般カップルがやたらオーバーに怖がってくれる。ただ彼らも危ないってわかってるのにさっさと逃げなかったり、ちょっと色々行動が抜けてたりもする。
モンスター側も大ボスと思われるおじさんも朝が迫ってるのに宴の続きを催促したり妙に抜けてる。そのせいで宴の途中で朝が来てモンスターたち全員塵になるので自業自得としか言えなくて趣深い。

しょうもなくて馬鹿馬鹿しくて、けっして面白くはないんだけど、見終わってから時間が経った後思い返すと、作為を感じさせない安っぽい感じは何故か妙に牧歌的な空気に満ちてたと思うし、あのお姉さんたちのおっぱいがぷるぷるしている様を思い出すと、SNSなどで見た嫌な書き込みもどうでもよくなってくるから不思議。
モンスターの皆さんが出てくるのも、カプコンのヴァンパイアシリーズなどのモンスター大集合系が好きな自分にとってはけっこう刺さった。
あと、初夜に旦那を殺したと説明されていた割にはやけに陽気な曲調で乳揺れダンスをしてた女の人がこの映画の中で一番記憶に残ってる。最初着てたウェディングドレスっぽい白い衣装も個人的には好きだった。
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