邦題の割に、牛が暴走するスタンピードシーンは一回あるだけで、原題『The Rare Breed』のとおり新しい交配種の牛の話でした。
イギリスから強い角なし牛ビンディを連れた母マーサと娘ヒラリーは、競りで牧場に買ってもらい、ロングホーン種と交配させて強い種を根付かせようと強い意志を持ってアメリカにやってきます。負けん気が強い役のモーリン・オハラが好きだ。
でもまぁ、全体のストーリーとしては普通。
角なしでふわふわのビンディがかわいい。"God Save the Queen"の口笛を聴くと立ち上がるいい子。
途中、輸送先のボーエン牧場のイケメン息子が登場しますが、そのあと出てくる対照的な父ボーエン(ブライアン・キース)のインパクト!
まさに熊男。まじで臭そうです。
このお父さんが、マーサに恋してからの変貌ぶりが可笑しくて、後半はなんだかジェームズ・スチュワートが霞んで見えます。
普通、バッファローの皮を羽織ったまま風呂に入るかね…?
時々流れるファンタジックなテーマは、クレジットを見るまでもなくジョン・ウィリアムズ!意外に牛にも合う素敵なメロディーでした。