ダオ

スタンピードのダオのネタバレレビュー・内容・結末

スタンピード(1965年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

1966年にアメリカでつくられたアンドリュー・ヴィクター・マクラグレン監督作品。イギリスの未亡人とその娘さんが亡き夫であり父が育てた角なし牛を繁殖させるべくアメリカは牧畜の町テキサスにやってくるも……。

ああ久しぶりに星1個案件でした。もう西部劇は卒業しましたと8回くらい書きましたが、つい見ちゃってね。だってタイトル『スタンピード』だなんてアニメ『トライガン』の主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードを想わせるじゃないですか。

2023年のそれは酷い出来でしたが98年物はアニメ史に残る傑作。その元ネタかなと期待して見たんです。たしかに荒野でのドタバタ劇とかそれっぽいところはあったんですが、それよりも「大丈夫? この撮影」っていうのが気になってね。

それはあの娘さんが疾走する汽車の客車の屋根をピョンっと次の車両に飛びさらにはごろんっと横に倒れて落ちそうになる場面。「命がけかよ」なんて軽い気持ちで見ていたのですが、ああ、ねぇ、この邦題にもなっている「スタンピード」のシーンですよ。

暴走してくる牛の群れに追われる馬車が坂を下り右に曲がる場面での大転倒。これはさすがにまずいんじゃないかなと再生を止めて「撮影方法」を検索したらスタントマンさん亡くなっているっていうじゃないですか。

そこまで望みませんよこちらは。まさか「最高の絵が撮れた!」なんて現場さん思ったんじゃないですよね? だいたいこのお話にあれ要る? なぜ合成を使わない。とか思っていたらなんの変哲もない会話の場面で不自然な合成っておい! 

なんかもう辛いわ。猿之助事件と相まって気持ちが2段落ち。『落下の王国』が見たいよパトラッシュ。
ダオ

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