政治の不正を暴くロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが演じる大手新聞記者の名コンビが活躍するポリティカル・サスペンス。
『スポットライト/世紀のスクープ』や『新聞記者』、望月衣塑子のルーツここにあり?みたいな作品で、今も多くのフォロワーを持つ異色作。
監督はアラン・J・パクラで脚本はウィリアム・ゴールドマンというタッグ。じわじわと来る緊張感に満ちた、良い意味で間延びした演出が素晴らしい。ロー・キーを多用した画面造形なども、この監督独自のもの。
敢えて抑揚のない地味なタッチで描き出した社会派映画の秀作で、会社の上司を演じたジェイソン・ロバーズが主演の二人を食う存在感。彼の豪快さもまた捨てがたい。