大道幸之丞

大統領の陰謀の大道幸之丞のネタバレレビュー・内容・結末

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これは1974年に当時のニクソン大統領辞任のきっかけになった1972年ウォータゲートビル侵入をきっかけに発覚した、スキャンダルを追う実話を元にワシントンポストの2人の活躍を描くドラマだ。

既視感があるのはケヴィンコスナーの『JFK』や ロバート・ダウニー・Jrの『ゾディアック』であろう。

日本では「社会派」とでも呼ばれてしまうこのカテゴリ。

『JFK』や 『ゾディアック』は未解決で終わるが、本作は一応ニクソン退陣という結論がある。

日本人からすると、ある種他人事でもあるし主人公が男前でもない限りあまり楽しめないかもしれない──というより似た構図の作品が多いという事は総じてアメリカ人はこういうのを好むのだろう。

そしてその一部はこの映画を観て事件の全貌をわかったような気になって、語り合うのが好きなのかも知れない。

本作も主人公がダスティンホフマンとロバートレッドフォードという人気俳優をキャスティングして「話題作」にしようとの意図を露骨に感じる。

「ウォータゲート事件」を知っている世代が確認の意味で観るなら面白いだろうし価値があると思う。