あつ

学校の怪談4のあつのネタバレレビュー・内容・結末

学校の怪談4(1999年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

今までにないほどの少年少女の出演数。これだけ大人数で学校の怪異に巻き込まれていくのか!にぎやかで楽しいぞこれは!!と思っていたのも束の間。いやちゃんと怖いもの作ってるんかよ、いつもとは一味違うぞ…!!


これまでシリーズ通して子供の幽霊はいつも味方で、一見敵側に見えてもただ妖怪に利用されていただけだったりしたのに本作は最初から最後まで子供幽霊から逃げるお話。なんならそれ以外の怪異は0に近い。パッケージから不穏だったけどまじでそうくるか。
ただ、その設定に違和感を感じつつもちゃんと人間サイドのいつもの夏休み感、ジュブナイルらしい無邪気なやりとりは健在で、特に主人公兄妹の掛け合いはとても微笑ましかった。

そして何より一番の見どころは『学校の怪談』らしからぬ攻めたホラー描写。学校の怪談としての空気感は保ちつつ、「○○ちゃんみーっけ」や、「障子の血文字と窓の手」などなどJホラーファンとして普通にアガるシーンがいくつもあってこれまでのシリーズにはない魅力があった。写真のアレとかもシンプルだけどかなりよかったよね。


しかし、、どうしても許せない部分があって。笑福亭松之助。でしゃばりが過ぎる。ギリ犯罪臭がする幼女との2ショットがちょこちょこ挟み込まれることにすらノイズを感じていたのにまさか映画のクライマックスで主人公の兄を差し置いて主役の座を奪い取るとは。しかも当時の姿に戻るでもなくあのギリ見てられないビジュアルのままガッツリ話の中心になりやがるとは。
俺は『学校の怪談』は絶対に子供たちが主役であるべきだと思うんだよ。あの終盤の時間を楽しめたやついるのか?幸ちゃんにそこまで愛着を持てたやつっているんか?なんでだよ…なんであれだけ子供がたくさんいるのに最後美味しいとこ持っていくのは子供じゃないんだよ…。奥寺佐渡子、なんでだ…。
あつ

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