HIGHINLET

オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドンのHIGHINLETのレビュー・感想・評価

3.8
ファントムの服従せざるを得ない圧のある歌声に惹き込まれた。

音楽を教えこんだクリスティーヌは、ファントムが惚れ込んだだけあって抜群の歌唱力。

2人の関係性も歌の対話で伝わってくる。

クリスティーヌに仮面を剥ぎ取れた醜いファントムは怒りを噴出するが、美しく才能があるクリスティーヌに憧れを抱いて嫉妬に狂っているように見える。

クリスティーヌはファントムに対して、
歌の師であって尊敬はあるが、素性が知れないので恐れもある。

醜い容姿やクリスティーヌだけに固執するところに、哀れさや慈しみも感じ離れ難く感じている。

クリスティーヌは幼なじみラウルの落ち着きのある声に安心感を感じ、惹かれる気持ちもよく分かる。

冷静に見ると話に進展はなく、
ラストもよく分からないが、
3人の感情の起伏だけで満足感のある大作になっている。

そして、贅を尽くしたセットや衣裳も素晴らしい。
シャンデリアも豪勢に火花が飛ぶ仕掛けで大迫力。

終演後も大サービス。
初代クリスティーヌ役のサラ・ブライトマンと各国のレジェンドファントムが一同に会して、
歌い上げてくれるので、
最高潮の気分にさせてくれた。

「Sing!」
HIGHINLET

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