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ラフマニノフ ある愛の調べのlunesのレビュー・感想・評価

1.1
演奏家、作曲家、指揮者としても超一流であった音楽家ラフマニノフの一生を綴った映画。

なんだかとてもまとまりの無い映画だった気がする。
ラフマニノフの人生における苦悩を描きたいのは観ていてわかるのだけど、音楽に関する事だけでなく、政治、思想など沢山詰め込みすぎてストーリーの軸をどこに置きたいのかわからなかった。
ロシアとアメリカを交互に切り替えていく手法もなんだかとても観づらいし、ちょいちょい出てくるモノホンの昔の映像が映画の雰囲気を台無しにしてる。

細かいエピソードもクラシックを少しでも好きな人なら知っているようなものだし、ソレを上手いことすくって繋げただけの浅いものに感じた。

一番ガッカリしたのはラスト。途中から史実と違うところもあるな~と思ってはいたけど、
「まぁ映画としてそういうのもありだろう」と思っていたら、なんと最後の字幕に
『本作は芸術的創作であり史実と異なる表現も含まれる』と自ら発表する始末。

おいおい!
あんたらはその芸術的創作を自信を持って観客に届けたかったんじゃなかったのかい!?ならあえて書く必要もないだろう。
そのヘタレっぷりはとても残念だった。
せっかくロシアの製作なのにもったいないなと思った。
でもラフマニノフ役の人はとっても似てたと思う。
やっぱりピアノ協奏曲2番は最高の名曲!
(2009/10/3)
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