desperadoi

マルタの鷹のdesperadoiのレビュー・感想・評価

マルタの鷹(1941年製作の映画)
3.5
まず気付いたのがノワール/ハードボイルド映画の代名詞とも言える作品にも関わらず、ボイス・オーバーで物語が進まないこと。注意して映像から読み取らねばという気にさせてくれるこちらのスタイルの方が好み。

古い映画らしく1カットが長く、顔だけではなく体の大半を映したショットが多いが、その分役者の演技をじっくり見られる。ちょっとした表情の変化や仕草からキャラクターの性格・心理が読み取れるようで片時も目が離せない。卑しさすら滲むようなボギーの笑みが醸し出すアンチヒーロー感に惚れ惚れする。
desperadoi

desperadoi