るい

沓掛時次郎のるいのレビュー・感想・評価

沓掛時次郎(1961年製作の映画)
3.8

人の運 不運は丁半の目だ🎲


そんな時次郎の言葉がちょっと胸にささる本日7月17日は雷蔵さんの命日です。祇園祭の朝に亡くなられたとの事。こんな素晴らしい役者が37歳という若さでこの世を去られたというのが残念でならない。

時代劇から現代劇、シリアスな作品からコメディ作品、若殿さまから闇を抱える青年、歌って踊れて演技も出来てと超万能。知れば知るほど好きになる役者です。

私は最近知って色々見て楽しんでおりますが、市川雷蔵のすごさを私と同世代の人たちやもっと若い世代にもちゃんと伝わればいいなぁと思います。

あとこの時代の時代劇はめっちゃクオリティ高くて面白いですよ!😉

さて当作品ですが、とある男が殺されてその殺人の片棒を担いでしまった時次郎。未亡人となったその男の妻と子供を支えていくと誓うお話です。

沓掛時次郎は色々リメイクされているそうです。このひょんな事から他人の面倒見るっていうシチュエーションは座頭市でもあったけど、この作品(原作)が原点なのかしら?

時次郎は、男に二言は無いといわんばかりにこの"おきぬ"さんを支え続けます。でもそこに恋愛とかはなくて、本当に男同士の誓いのため。

時折死んだ男に語りかけたり、子供のたろきちを可愛がったり、おきぬさんの為に何か出来ないかとヤクザ家業から足を洗ったりと真っ直ぐで義理堅い。

そんな時次郎と素の雷蔵さんの人の良さみたいなものが重なって、とっても良い雰囲気が作品から滲み出る。

あと、志村喬さんがヤクザの親分として出てくるのですが、雷蔵さんとの絡みが見れるのはやっぱり嬉しい!(かげろう絵図でもありましたが未完なので)志村喬さんもとっても良い役者ですよね。

「おいらは口ではおじちゃんて呼ぶけど、心ではおとっちゃんと決めてるんだ」

たろきちなんて可愛ええ奴なんやっていうこの懐きようが最後にホロリとさせてくれます。

⛩️こぼれ話⛩️
もっと早くにレビューあげるつもりが、一日中祇園祭楽しんでたので帰ってくるのが遅れました。

私も今年からコンチキチン鳴ると雷蔵さんのこと思い出すよ。

雷蔵さんの事ずっと推していくぜ
るい

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