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アンニー可愛やのsukeのレビュー・感想・評価

アンニー可愛や(1925年製作の映画)
5.0
戦争映画さながらの冒頭の石投げ合戦のシーンのすごみ。安全であるはず客席で見ていても、演出としてのハラハラドキドキはもちろん、子供が出演しているからという部分やブロックのリアルさもあって、虚構としてのスリルと現実としてのスリルという二重の不思議な感情に襲われる。トムクルーズとかジャッキーのアクション見ている感じか。ユダヤ人少年の第三者視点やのちに参戦することになるところなど、世界情勢の皮肉の効いたメタファーとも受け取れる。
子どものかわいらしさも十分発揮しつつ、演技の統制も取れている。
効果的なインサート。語りの巧みさ。アクション、ロマンス、サスペンスなどの要素がふんだんに盛り込まれた超上質な映画っぽい映画。
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