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ゴッドファーザーのsatoのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.2
何かを背負い続けた男達の勇姿が垣間見える作品だった。ヴィトーが言う”男なら家族を養える位の甲斐性を持て”っていう言葉の説得力が半端ない。
もともと自分はシチリアンマフィアの興亡の話として認識していて、その予想通り血生臭い暗躍や抗争がふんだんに描写されていたのが流石だった。平和なクリスマスやシチリア島の風景の中で、急に殺伐とした展開になるインパクトは凄い。
その一方で裏社会の一大勢力を誇っている、ファミリーを背負う一家の姿も丁寧に描かれていたと思う。ボスとして君臨するヴィトーとしても他勢力からの襲撃から一家を支えることに頭を悩ませていたのが、頭領の義務の大きさを物語っていると思った。勿論、悪辣な手段も使ってはいるけど、やっぱり家族や組織を護る責任感の強い一面が勇ましかった。
愛が大きすぎる分、物事を衝動的に解決するソニーが虚しい。
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