シチリアのマフィアであるコルレオーネファミリーのドンの暗殺未遂をきっかけに起こるファミリー間の抗争と、ドンの座が親から子に引き継がれていく様子を描いた作品。
観る前の予想とは異なり、ストーリがわかりやすく、一連のいざこざが、少ない登場人物の生活を切り取って、そこでの人間模様をもとに描かれてるので、内容がスッと入ってきやすかった。そしてだからこそ、マフィア稼業が生活の延長にあって、普段の日々の少し裏側にひっそりと影を潜めてるような生々しい雰囲気を感じ取りやすかった。
大袈裟な感情表現はなく(ヒステリーおばさんくらい)、
表情にだして読み取られないようにしなきゃいけないっていう前提があるからか、表からだと何事もないように見える。けど水面下では何かしらの思惑が動き続けていて、ある日それが突如壮絶な形で現実になる。
静と動のメリハリがはっきりしていて、かえって表情から感情が読み取れないからこそ緊迫感が感じられた。
途中までアルパチーノだと気づかず、いまと印象が違っててびっくり。本作では脇役なんじゃないかって思ったくらい。
マフィア映画に出演するうちに本人にその雰囲気が乗っかっていったのかな
