このレビューはネタバレを含みます
この映画の製作をドラマ化した一話を観始めたら
おぉ!何年かぷりに本作を観ねばと運ぶ次第
初見の頃と違い
イタリア系差別、禁酒法、世界恐慌、麻薬、ラスベガス、など知識程度だったものが今回は流れ、繋がりを知ってるのでよりその辺も面白い
そこ知らずにも楽しめるのも流石なのだが
他のギャグものからもあるだろえが
冠婚葬祭、高架下、階段での銃撃など定番化させる
ファーストカットは3分、演説のような長セリフで目にキャッチライト
ゆっくりゆっくりと引いていく
カットが変わらない分、観客は娘への卑劣な暴力のイメージに集中しやすくなる
演説者は回り込む動きのため画面からはける、ここで割るかと思ったが、手前で顔のシルエットこれにはやられた
何も居ない間の分観客は少し部屋の全体像が気になるかも知れない
2カット目にゴットファーザーの顔
人物説明、分かりやすい
3カット目で全体が分かり
4カット目で猫というアクセント
飽きさせない、確かに緊迫感は1,2カット目がピーク
ラストシーンはマイケルの妻への返事から
観客と共にスムーズに後ろへ引いていく
そして映像フレームの中に縦長のドアのフレームを作り、父存在を彷彿させるマイケルと部下のやり取り
今回ドラマ経由で知ったのだが、原作が当時売れた本であることから
部下がドアを閉じ映画を終えるのは、さながら本を読み終えて閉じる様を重ねる狙いの演出と思われる