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ゴッドファーザーのopokoのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.9
2024/03/03視聴、U-NEXT

映画「ヒート」からのアル・パチーノ大出世作を鑑賞。
3部作?の1作目。ネットでは時系列順で見るという情報もあったが、信頼するフォロワー様のアドバイスで劇場公開順に鑑賞することにした。

マーロン・ブランドも知ってはいたが、スーパーマンの父役で観た程度で、おそらく晩年だったんじゃないかと思う。
アル・パチーノは、「ヒート」が初鑑賞。
本作については、「マフィアのファミリーの話」「アカデミー賞」「大傑作」的なことは薄っぺらく知ってはいたものに、なんとなく鑑賞を先送りにしていた。

ストーリーは、もう映画ファンの方なら全員知ってるでしょう!くらいの超有名作品だと思うが、イタリア系移民のマフィアのファミリーが脈々とゴッドファーザーを守り抜いていく。
このゴッドファーザーとは、コルレオーネ家長であり、ファミリーとは同じ血が流れる者と感じた。

1972年作品で、50年以上前の作品とは知らなかったが、映像も俳優陣の顔も全く色あせない作品だった。
ゴッドファーザーである、ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は早々の登場から、ダンディズムの塊のような風貌と表情で存在感もすごいし、もう画面にくぎ付けになる。

そして、息子のマイケル(アル・パチーノ)は、家業から一線を引き真っ当な生活をしている時から、家業を継いでいく過程で表情がどんどん変わっていくのが明確にわかる。
そして、血を守る為、家を裏切ったものは絶対許さない冷淡なところが、表情に垣間見えるところは、心底怖い。

周りを固める俳優陣も、コルレオーネに全てを捧げている姿は、任侠モノとは違う、ダンディズムのようなものを感じた。

50年以上前の作品でも、殺害、脅しのシーンは今でも十分迫力のあるシーンの連続だった。
3時間近い作品だと、途中観ていて中だるみしてくるが、本作全く飽きることなく最後まで一気見できた。

スコアが満点じゃないのは、マイケルが仕方なかったとはいえケイを捨て、その後ヨリを戻すところがなんだか納得できなかった。
もし、アポロニアが生きていたらどうなったんだろ。
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