このレビューはネタバレを含みます
いい意味で映画的な映画。現代のスピード感やCG、アクションに慣れきってしまってると映像的な物足りなさもあるが、逆に小説的というか芸術性を感じれる。当時評価が良かったのも納得。
原作ありきなのか、登場人物の相関関係が分からないまま敵対関係なり裏切りなりが続いてくので集中力のいる3時間。次回作はまさかの3時間超えなので今から怖い。
最終盤ボス格数人まとめて殺せるような手際の良さを見せる反面、前半で格下の中ボス探すのに手こずってたり、高層に発展するかどうかの微妙な関係性は置いといて、やれるなら最初からやればもっとさっぱりしてたのでは、少なくとも相手はその気でボスやりに来てたし、という気がしなくもなかった。洗礼と同時に次々やられてくシーンは見事ではあったが。
最初の結婚式で嘆願に来ていた数人が後半できっちり義理を果たすのが良い。あえて描写しなくてもボスの人柄が伝わるいいシーン。ただパン屋は覚えてなかった。
マイケルに扮するアル・パチーノの存在感が、最初と最後で全然違うの。演出もあるだろうけど、演技力よね。名俳優になるのも納得。