フッカー

ゴッドファーザーのフッカーのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.5
「全く無駄なカットがない」
「完璧な映画」(まじかよ)
そんな声を聞く今作。体力も気力も充実してるときに見るとこんなにも面白いのか!!

以前見たときは集中力ぶつ切れで、「結婚式長いな~~(๑・㉨・๑)ハナホジ」みたいな気分で見ていたが、いやはや!!!三時間弱という長尺を感じさせない脚本の力!!
ドン・コルレオーネの元に入り組むコルレオーネファミリー。
彼らは互いに思惑を持ち自分の利するところを第一とし、ゴッドファーザーに会いに来る。
マーロン・ブランド演じるドン・コルレオーネの魅力!!あの眉間にシワを寄せる表情から生み出される悲切の感。悲哀の感。
利用し利用されるマフィアの世界に長く住み信頼と利用の天秤を絶妙にはかる彼。だからこそ表情に刻まれる孤独感。向けられる家族への愛。ああ、表情の、ドンの魅力に引き込まれるヽ(´▽`)ノ

「家庭を大切にしない奴は男じゃない」
ドンことビトー・コルレオーネはそう言いきる。事実コルレオーネファミリーにおける家庭の状況は明るく賑やかヽ(´▽`)ノ笑顔が絶えないヽ(´▽`)ノ

それに対比的に描かれるカルロの家庭。彼は世話は見てもらえるがファミリー入りはしない。彼の家庭とファミリー達の家庭の違い。

そしてドン・コルレオーネの血筋において脈々と受け継がれるボスという立場。最も目にかけ、唯一堅気である末息子のマイケル。
このアルパチーノ演じるマイケルが、哀しくもファミリーの渦に飲み込まれていく。

父の仕事を嫌っていた彼が、ボスという座に近付いていってしまう悲哀の物語。
押し寄せる時代の衰退。
ビトー・コルレオーネの衰え。
ゴッドファーザーは単なる権力の栄華衰退のマフィア映画ではない。
血縁の、家族の、ファミリーの、一人の男としての姿を色濃く、とても色濃く描く。

こうして人の信念が織り混ぜられた濃い人間悲哀の映画だからこそ、時代を問わず名作と言われるのだなと、圧倒された。

良い!!!!!∈(*´◇`*)∋非常に!!!!!ヽ(´▽`)ノヽ(´▽`)ノ