このレビューはネタバレを含みます
昔から名前は知っていた映画。父親の好きな映画だった気がする。家族を守る男の生き様を表現した作品。3時間という長尺ではあるが、印象的なシーンの連続で途中で飽きることもなく、圧倒的な映像美と役者の演技力に引き込まれる。登場人物が多い作品ではあるが、劇中で何度もセリフに名前が出てくるので、人物構成の理解に苦しむことは少なかった。マイケルとソロッツォの会談におけるイタリア語でのやりとりは字幕におこされることもなく、会話内容がわからなかったが、前後の会話と人物の表情でなんとなく理解できる演出は巧みであった。麻薬ビジネスを頑なに拒否するヴィトーの姿がマフィアのリアルな描写を感じることができた。ラストの洗礼と暗殺のカットバックの演出は「乾き。」にも似たようなシーンがあったような気がした。