平和を祈るヒツジくん

ロッキーの平和を祈るヒツジくんのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
5.0
本作はしがない借金取り兼ボクサーのロッキーが突如ヘビー級チャンピオンへの挑戦権を手にしチャンスをものにしようとする物語だ。

ロッキー演じるシルヴェスター・スタローンの喋り方が好きだ。演技に惚れる。
またロッキーの説得に来たコーチをロッキーは追い返し、しょぼしょぼと帰るコーチを引き止め仲直りするシーンが印象的だった。こういう場面を今はアップにして尺を使うが本作では画面奥で2人が握手して場面転換。後腐れなく続いていくのが良かった。
また当時見ていた世代を焚き付けたトレーニングシーンも見どころだ。卵の白身をジョッキに入れてガブ飲みしたりひたすらランニングしたりは皆真似したのだろう(流石に肉を殴るのは無理だが)

肝心の試合の場面はラスト15分のみ。だがこの15分が一番重要だ。改めて映画はラスト15分の展開を軸にして作るものだと思わされた。相手のヘビー級チャンピオンは46戦無敗の王者。試合前に1度はロッキーも尻込みする。しかし試合になるとロッキーは意地でも粘る。試合の結果は未視聴の人は是非見て欲しい。

コロナ禍の今だからこそ見たい珠玉の一作。見ると励まされます!