ビッグビッグビッグマフ

ロッキーのビッグビッグビッグマフのネタバレレビュー・内容・結末

ロッキー(1976年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

2回目。名作だけに単なる成り上がりサクセス物として見てしまいがちだけれど、2回目で気が付いたのはこれは個人の尊厳の再生物語だということ。

理想と違うゴロツキとしての生活。けどその日暮らしの中で彼女ができ、ボクサーとしてもビッグチャンスがやってくる。
ロッキーが見下されてきた10年間を見返す最初で最後のチャンス。
クライマックスは自分がクズではないことを周りの人に、彼女に、そして自分自身に証明するための試合。血みどろです。
そして周りなどおかまいなしに彼女の名前を連呼するラストシーンは、勝ち負けなんかよりも愛する人に認めてもらえたかどうかが大切なんだというロッキーの気持ちが伝わってきます。
自分自身に誇りを持つ生き方、それはとても困難かもしれませんが、そんな生き方に対して背中を押してくれる作品です。