くもすけ

子供たちをよろしくのくもすけのレビュー・感想・評価

子供たちをよろしく(1984年製作の映画)
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マーティンベルデビュー長編ドキュメンタリー、相棒は長年カメラマンとして活躍してきたメアリーエレンマーク。マークはキャリア長くて映画のスチールカメラマンとして数々の巨匠の現場に出入りしていたようだ。でワシントン州の路上で若い浮浪者たちを収めた写真集を出したところその反響から映画制作に至った。

10代なかばの見た目から幼さ残る子どもたちが、ドラッグ、売春、窃盗、暴行、と路上でサバイブする様子をカメラが捉える。セリフがはっきりくっきり聞こえてテンポよく視線が繋がれており、まるで役者が演じたような見栄えになっている。

デュエインは字幕で説明されたようなラストを迎えるが、その後の子どもたちのゆくえもwikiに載っている。喧嘩早いレズのルーは映画公開翌年喧嘩の仲裁で刺されて死亡。1.2シーンだけ出ていた碧眼のロベルタはシリアルキラーの餌食になっている。

派生作品もある。デュエイン(と面会室でのシーンが印象に残る父親)にインスパイアされた劇映画アメリカン・ハート、さらに30年後のタイニー(10人出産!)を映した続編ドキュメンタリーというのがあるようだ